イムノクロマト法/生産工程
Immunochromatography

ゼータ社
イムノクロマト法 / 生産工程

イムノクロマト法とは

イムノクロマト法とは、毛細管現象を利用した迅速検査方法です。短時間(20~30分)の反応で目視判定が可能なため、特別な機器は不要です。PCR法やELISA法などを行う前段階でのスクリーニングとしてよく用いられています。

一般的にイムノクロマト法で検査されるのは、インフルエンザ、妊娠、A・B・C型肝炎、エイズ、マラリア、アレルギーなどです。

コンジュゲートパッド

サンプル(検体)の中に対象の抗原がある場合、予めコンジュゲートパットに浸透させておいた抗体A(検出試薬)と結合する。対象の抗原がない場合、試薬と結合しないままメンブレン上を矢印方向に移動する。

テストライン

サンプルの中に対象の抗原がある場合、対象の抗原と試薬の複合体を固定化した抗体B(テストライン)が捕捉し発色を起こす。サンプルの中に対象の抗原がない場合、固定化した抗体B(テストライン)では捕捉しないので発色はしない。

コントロールライン

抗体A(検出試薬)だけを抗体C(コントロールライン)が捕捉し発色を起こす。従って対象の抗原の有無に関わらず、ここで発色することでテストが正常に行えたかどうかを確認出来る。

生産工程とZETA社製品の適応機種

バッチ工程

バッチ 工程詳細 適応機種
1 ラミネート1 バッキングカードへのメンブレンのラミネート
※吸収パッドもラミネート可能
LCC-100、LCI-Series
2 試薬処理1 メンブレンにラインを塗布 DCI-System、DMI-System
3 試薬処理2 コンジュゲートパッド/サンプルパッドの含浸(手動) DCI-System
4 乾燥 処理済みのメンブレンとパッド材の乾燥 OVD-151/2、OHD-105/155
5 カット シート(コンジュゲート/サンプル/吸収パッド)をカード状にカット GSI-600、RSI-400
6 ラミネート2 カットされた材料を貼り合わせ完成カードを作製 LCC-100、LCI-Series
7 カット ラミネートされたカードをストリップ状にカット GCI-800RCI-300
カット+容器挿入 ラミネートされたカードをストリップ状にカットし容器に挿入 RAI-500
8 組み立て カセットのボトムとトップを嵌合 ACC & ACP-100

自動生産工程

バッチ 工程詳細 適応機種
1 試薬処理1 メンブレンに試薬ラインを塗布・乾燥し、処理済みのメンブレンロールを生成 DAI-System
2 試薬処理2 ロール状のコンジュゲートパッド/サンプルパッドロールを浸漬・乾燥 OAI-300、OASI-300
3 ラミネート 全ての部材をバッキングカードにラミネートし、完成カードを作製 LAI-Series
4 組み立て カードをカットしカセットの自動組み立て SAIA-210AIB-300

※上記は、一般的な工程です。

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